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金村尚真投手インタビュー

2025年03月27日(木) 選手

開幕前、最後の登板を終えた金村尚真投手に笑顔はなかった。
《PRE-SEASON GAMES 2025》3月19日(水)読売ジャイアンツ戦に先発。
6回4安打1失点の好投で締めくくり、「生命線」というカーブにも手応えを感じたはずの登板。

「まだまだ、いい投球ではないと感じました。これからは、言い訳のできない戦いが始まる。開幕はもちろん大事ですけど、(シーズン)終盤も大事だと思う。上手くシーズン通してを戦える体の調整をしていきたい」

昨年11月のファンイベント《F FES 2024》で、新庄剛志監督からの発表に「本当に頭が真っ白になって、言葉が出てこなかった」と驚きを隠せなかったという。

「まさか3年目で開幕任されるとは思っていなかったけど、任されたからには勝たないといけない。責任感を持って、やってくれという意味だと思いますし、開幕に合わせてしっかりやってきた。今後に期待していると感じているので、感謝を持ってプレーしたいです」

2024シーズンは自己最多7勝を挙げ6敗6ホールド。
開幕は中継ぎスタートも、先発転向後はローテーションの一角を担った。
新人王候補に挙がるなど、即戦力の期待に応える活躍。
開幕戦の相手、埼玉西武ライオンズ戦には4試合19イニングを投げ、防御率0.95を残している。

プロ入り後は、3学年先輩のエース伊藤大海投手に弟子入り。
同じ右腕で頼れる人柄にも惹かれ、慕うようになった。
昨オフは自主トレの拠点を、2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷から伊藤のいるエスコンフィールドに変えた。
「一番は、大海さんがいるというのが僕の中で大きい。シーズン中からたくさん聞いてますが、いいところは吸収したいので、どんどん聞いています」と笑う。
変化球を投じるうえでの狙いどころなど、多くの“金言”を授かる機会になった。

さらに「最初に投げるだけだから」と、普段通りを心掛けるようアドバイスを受けた。
2024年の開幕投手の言葉に、「そういう意識でいけばいいのかな」と胸を打たれるものがあった。

「まだ(開幕投手への)実感はないです。これから開幕に向かっていくので、緊張感は出てくると思う。とても良い経験になると思うので、それを楽しみながらやっていきたいと思います」

今季目標に掲げる「2ケタ勝利と規定投球回」。
その第一歩が開幕戦となる。金村の大航海が、いよいよ幕を開ける。

伊藤大海投手×金村尚真投手のロングインタビュー「開幕投手を託された男たち」は、オフィシャルガイドブック2025でご覧ください。

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